こばと。 第11話「…探偵 花戸小鳩」

小鳩がバイト!? もうそれだけで見ているこちらのほうがドキドキです。そんな視聴者の思いをよそに、小鳩はいつもどおり元気に、ケーキ屋・チロルでの労働開始。おお、戸惑いながらも実直にこなせている! 誕生日ケーキの取り違えも急いで追いついてセーフ。意外とやりますねえ。僕は小鳩の実力を見誤っていたのかもしれません。制服もこれまでの衣装とは別系統で新鮮でした。肩を出すこと自体初めてじゃなかったですかね。


そういえば、いおりょぎはバイトの選択にはダメ出ししつつも、バイトすること自体には反対してませんでした。意外と小鳩に信頼があるのでしょうか。もしかしたら、どうにでもなれという放任育成主義なのかもしれませんが。


ケーキ屋だけでも十分な奮闘なのに、さらに探偵にもチャレンジする小鳩。探偵本を立ち読みし、すっかりその気になる小鳩が面白い。でも、短時間でイメージをつかんでいるあたり、やっぱり物事の飲み込みは悪くないのかもしれないです。


店長と裕美ちゃんの悩みもとけてメデタシメデタシと、最後は今作らしくおさまりました。これまでの中でもかなり良作回だったかと。脚本見たら吉田玲子さんでなんだか納得でした。少女同士の会話を書かせたらすごい上手い人ですよね。小鳩と裕美のやりとりは「ならでは」の魅力だったと思います。


なお、今回の伏線は清花先生の旦那さん話。


「結婚して旦那がいるってことだな」
「でも、お目にかかったことありません」
「じゃ、別れちまったのかもな」


あいかわらず、いおりょぎさんのスパっと一刀両断ぶりが頼もしい。小鳩の性格がボケボケなだけに、彼がいないと全然話が進んでませんよ、多分。