Phantom〜Requiem for the Phantom〜 第25話「決着」

玲二とキャルの因縁がついに決着。エレンは、どうせ撃てないとか負けるとか、聞きようによっては結構なことを言っていますが、それも玲二の人柄を見込んでのことなのです。きっとね。しかし。


響く銃声。倒れるキャル。……意外にあっさりと撃っちゃいましたよ、玲二。


「僕は……殺す。生きるために」


ああ、そういえば第2部以降だいぶん忘れてましたが(特に第3部の玲二の姿ですっかり忘れてましたが)、「ファントム」というのはこうも冷たく、残酷な存在なのでしたっけねえ。それだけの罪を重ねてきた玲二だったのでした。キャルは外したのか撃てなかったのか分かりませんが、最後に感情に左右されてしまったのは彼女のほうだったということなのか。本当に最後まで、悲しい人生になってしまいましたねえ、キャル……。


一方、初代ファントムたるエレンも鬼神のごとき働きで梧桐組の面々を壊滅させていきます。直接の敵対関係があるわけではないのに容赦ない。やっぱり彼女も怖いです。しかし、梧桐組も何がしたかったのかいまいち分からず、この点については「無粋なエキストラ」というサイスの言葉にうなづかざるを得ません。


次回、最終回。キャルがいなくなって喪失感がありますが、刮目するよりないですね。