大正野球娘。 第9話「誤解の多い料理店」

折に触れて書いている気もしますが、僕はこういった誤解エピソードは苦手なんですよ。どうせ誤解は解消されるとわかっていても、その渦中が痛ましいというか、いたたまれないというか。小梅と両親の会話シーンなんかは、いっそ早送りしようかと真剣に考えてしまいましたよ。しませんでしたけど。


さて、そんな小梅の家庭の事情をヨソに、桜花会の活動は進展していきます。ついに一勝! ……なんか、あまりにサラリと勝ってしまったので、「あれ、これ初勝利でいいんだよね?」と確認したくなってしまったほどですが、まあ、小学生達相手に勝ったのを派手に演出しても格好がつかないですか。真の相手は朝香中なり! ちゃんと野球のシーンで上手くなっているのが分かるのが今作の大長所ですが、それだけに、まだまだ差があるとしか思えないんですけどね。夏の特訓でレベルアップなるか。


小梅の方は、主人公らしい抜群の行動力を発揮して、とりあえず三郎との誤解は解けましたっ……て、両親のほうは解いてないのか。まだまだ火種が残っちゃいそうな気がしますけど、大丈夫かな?


ちなみに、「注文の多い料理店」は大正13年発表ということで、今作の1年前ですね。惜しい。