Phantom〜Requiem for the Phantom〜 第20話「故郷」

アメリカの暗黒街を舞台にハードボイルドやってたはずが、一話過ぎたら日本の学園ラブコメになりました。分かってはいましたけど、このギャップがなんとも言えません。最終回の夢想でしかなかった学園エヴァと違い、本編ストーリーのなかに学園ファントムをそのまま突っ込んでしまった虚淵さんはすごいと思いますです。


インフェルノから逃亡すること2年。高校生として紛れ込むにはトウが立ちすぎている気もしますが、そこはそれ。ほのぼの恥ずかしな展開にごろごろ転がってしまいますよ。


なんといってもエレン(めんどいので漢字省略)の「兄さん」が良いですね。演技であることは変わりないんですが、「任務のため」であった以前と違い、あくまでエレンが望んで玲二のために見せている表情ですから、ある意味本当の顔ともいえるんじゃないでしょうか。


しかし、そんな生活も早くも終わりの時が。まあ、原作もそうでしたが、キャル変わりすぎとしか言いようが……。しかし、やっとの思いで再開したらエレンと暮らしているのみならず美緒という彼女とデート中ではいきなり撃ちたくなるのも分からないでもない、かな?


新OPは二人の平和な生活を描きつつも、アリプロの不安定さを感じさせる曲。うん、これはこれでテーマに沿っているのかも。それに、キャルの優しさと明るさをここでしっかり見せてくれているのがほっとします。見た目は変わっても本質は変わっていないということが伝わってきますからね。