咲-saki- 第11話「悪戯」

髪を結んで本気モードの久。劣勢と部員達のすがるような目に刺激されたのか、今回の久はいつになくワイルド。牌を叩きつけたり、敦賀学園の部長に「弱いところに来るんだよね」とか毒を吐いたりと、意外なほどの一面を見せました。もしかしたらこれが彼女の地に近い姿なのかもですね。美穂子の回想シーンでもちょっと凄みのあるイメージでしたし。


そして、そんな彼女の戦法は、あえて待ちの少ない選択をすること。……心理戦の要素もある麻雀では良いのかもしれませんが、人生においてもその方式だとちょっと久の将来が心配になったりします。もっとも、信念さえあれば一見分の悪い待ちでも通していける。為せばなる、というのもまた真実かもしれません。


和と久の回想シーンがありますが、ここは和の強気が面白い。あくまで確率を重視し、久の戦法を否定する和ですが、普通、おかしいと思っても部長にここまで言えませんよ。きっちりいなす久もさすがですが、先輩に対しても譲らない和のプライドや良しです。


「わたしも、小学校の先生とか、お嫁さんとか、色々なってみたいですけど」


ここでお嫁さんと来るのが可愛い。先生とお嫁さんなら両立可能ですね。ただ、「プロ雀士」というのは少なくとも一番目には来ない模様。和にとって麻雀は熱中できる趣味であって、それ以上のものではないのかもしれませんね。


その和と咲は今回もほとんど仮眠室でお休み。視聴者でさえ気になってしょうがない勝負の行方を、当の部員が見ていないというのはやっぱり違和感なのですが、よほど寝不足だったということにしときましょうか。


最後になりましたが龍門渕、一の話。小学生の出来心でイカサマをしてしまった。でもそれが結局は最悪の結果になって。これは辛い思い出ですね。透華のスカウトは強引ですが、それでもさすがはお嬢様の血筋なのか。どこか人をひきつける魅力があるんでしょうねえ。透華の言葉に応えるべく、拘束具をつけて戦う一が健気です。う〜ん、応援したくなってくるなあ。