宇宙をかける少女 第18話「蘇る神」

ナミがレオパルドのことを称して「黒い神」というのは一体どういう意味合いだったんでしょうかね。彼女はこれまで文明社会に生きてきて、特別に宗教意識が強いとも思われないんですが。意味深なのか、そうでも無いのか、気になるところです。


カークウッドから非難してきた人たちのためにレオパルドの協力が必要。普段は穏やかな理事長もさすがに気が立っているのか「大人になりなさい」と、やや秋葉に対する口調が強いです。秋葉としてみれば、「そんなこと言われても」というところなんでしょう。いまいちやる気が出ず、いつきに「努力が足りない」といわれてむくれてしまいます。


こういうシーンを見ていると、秋葉は悪い子ではないけど、そんなに人気が出るキャラじゃないよなあ、と思ったり。これは別に秋葉を責めているわけではなく、今作全体が、一見キャラ人気目当ての美少女アニメのようで、実はさほど萌え要素を重視していないのではないかという気が最近してきたんですよね。ヒロインたちもそれぞれ欠点をかかえていて、意外とストーリー勝負な仕立て方なんじゃないかと。ただ、そのストーリーも、前回感想で書いたように、ネルヴァル側の思想がいまいち分からないので、中途半端な状態で停滞しちゃってる感ではあるんですが。


今回印象的だったのは、秋葉がレオパルドと二人(一人と一機か)で、星空を見上げて会話をするシーン。普通だったら感動的なシーンなのですが、そこまでの経緯があるだけに、秋葉の満面の笑顔が演技にしか見えない。皮肉の聞いた作りなのか、はたまたあれは実は秋葉の本心なのか、迷わされます。


脚本は野村祐一さん。ここに来て初めての人ですねえ。整合性とかは問題ないとは思いますが、製作状況とか大丈夫なのだろうかと、途中でシリーズ構成の人が変わったこともあって、ちょっと色眼鏡で見てしまうところですよ。