グイン・サーガ 第5話「宿命の出会い」

公式サイトの解説によると、

ついにパロの二粒の真珠は両親の仇、敵国モンゴール大公の娘アムネリスと宿命の出会いを果たそうとしていた。


ということでしたが、今回のエピソードを見るだけでは、双子とアムネリスとの間であまり目立った描写は無かったようにも見えました。もちろん、リンダとしては「両親の仇」として敵視しているわけですが、アムネリスの方では大して意識している風では無し。そもそも、モンゴールとして、パロに侵攻して、その後どうするかという大局的な流れが分からないですよね。これは物語の視点が双子とグインによるからでありましょうが。ただ、「宿命」というからにはこれから大きな絡みがあるのでしょう。


今回も連行されていく中、毅然としたリンダと弱音を吐くレムスと対比的な描写でしたが、ここでのグインのセリフが印象的。


「王女よ、誰もがお前のように気高くまっすぐに生まれついたとは限らんのだ」
「それがお前の良いところだと言っているのだ。良いか、お前はお前なのだぞ」


レムスは姉と比較されて、自分でも情けなく感じている部分があるんでしょうが、グインの言葉は救いになったのではないでしょうか。こういうフォローが入るところが、しっかりした物語だなと感じられます。