Phantom〜Requiem for the Phantom〜 第4話「暗殺」

面白かった。毎回良い出来のファントムですが、中でも傑作回と言えるんじゃないでしょうか。冒頭から偵察のため恋人役を演じる二人が微笑ましくも恐ろしい。特にアインは普段があれですから、一体どこから表情やセリフが出て来るのかと思いますよ。ツヴァイが下手なんじゃなくて、アインが上手すぎるんですな。日夜、演技のために標準的な女子学生の図でも研究しているのでしょうか。


そして決行。相手もさるもので、小娘としか見えないアインを警戒してきます。ここは音楽ともあいまって緊迫感が高まりますね。そう、今回は音楽が前面に出て目立っていたようにも感じられました。迫力に加え、ファントム原作のハードボイルドチックな雰囲気を上手く引き継いでいますな。


作曲の七瀬光さんとははどなたぞや、とWiki確認してみると、伊藤真澄さんに転送されましたよ。ううむ、ネット時代の検索恐るべし。


各種アニメ音楽を手がけていらっしゃるようですが(そういえばひぐらし解でも七瀬さんの名前を見たっけ)、伊藤真澄さんと聞くと、真っ先に「提督の決断?」を思い出すのは僕だけでしょうか? オーケストラでのアメリカ軍のテーマが良かったなあ……。


話を戻して。帰り際の急襲から脱出まで、迫力十分のアクション。あんなオープンカーでは目立ちすぎる気もしますが、そこは置いとき。最後はやや落ち着いて、アインがツヴァイに自らの姿を投影し、恐怖を感じるところで終わりました。自分ひとりだけなら何もかも忘れていられても、ツヴァイがいることで、見せつけられる姿。それがアインの心を揺り動かしていくんでしょうねえ。