機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第20話「アニュー・リターン」

冷静な書き方をしてしまうと、ここに至るまでもうちょっとアニューの見せ場を多くとっていた方が良かったと思うです。予定調和な悲劇と言いますか、アニューが初登場したときからこんな流れになりそうでしたから、意外性がないのが惜しいところ。


だいたい、結局どこまでがアニューの意思で、どこまで操られての行動なのか、良く分からないではないですか。「本当は愛しているのよ」とかつぶやいたシーンでは本来の意識でいるみたいですが、ということは、行動は多少なりともアニュー自身の判断ってことですよね? ただ、これまで彼女が、イノベイターであることを自覚していたようなそぶりはありませんでしたから、いったん記憶を操作されていて、スパイとして送り込まれ、リボンズの合図で起動したということでしょうか……。いずれにしろ、アニューがそのレベルで悩んでいたのか伝わりにくい描写ではありました。



イオリアの計画の真意は?」
「来るべき対話のためです」


2期20話にして、ようやく物語の根幹に関わりそうな言葉が。「対話」という響きからすると、人類以外の知的生命体とのコンタクトとか、そういう方向かもですね。常々、ガンダムのあまりのオーバーテクノロジーぶりが謎だったわけですが、先進文明からの吸収とすれば説明がつくってものです。