機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第14話「歌が聴こえる」

さて、まずは予告どおりOPが変わりましたね。歌も絵も飛びぬけて印象的というほどのことは無いですが、なかなか良いんじゃないでしょうか? いきなりマリナから始まったことには驚きました。彼女、ここまでいまひとつ存在感が無いですが、これからいよいよ見せ場があるんでしょうか?(今回も見せ場といえば見せ場だったでしょうか)


お話の方は、伏兵の奇襲を受けて地球に不時着したプトレマイオスと、リボンズ、サーシェスと渡り合う刹那、さらにマリナやシーリンのいるカタロンの基地を主な舞台として進みました。やはり注目すべきは、今まで刹那が追いかけてきた「ガンダム」がリボンズのものであったということと、その後の刹那の進路もリボンズによって用意されていたものであったということですね。刹那にとって、これは結構ショックが大きかったのではないでしょうか。少年の頃に見た理想のガンダムも、イノベイターの実験に過ぎなかったとは……。


そして、サーシェスにとどめを刺そうとした瞬間伝わるマリナ達の歌。「余計なことを」と思った視聴者も多いことでありましょう。しかしいくらなんでもこれは理屈が謎というものです。ダブルオーガンダムトランザムは超現象すぎますね。


さて、そのマリナなのですが、シーリンは子ども達と歌う彼女を見て、「こんな時に」と良い顔はしていませんでした。おそらくこの辺の感覚の違いが、シーリンがマリナの下を去った理由なのだと思います。「子どもを相手にするような優しさだけでは世界は変えられない」と。


でも、もしかしたらマリナのように平凡に平和を願う心こそが、戦いの連鎖を止める道なのではないか。ソレスタルビーイングの武力介入は結局行き詰まり、彼女と、もしかしたら沙慈も加えた非戦理念が最後に力を持つのではないか、と、そんな風な展開を予想したりもいたします。