ef - a tale of melodies. 第11話「reread」

前期同様、終盤に来ての面白さはほとんど神がかって感じられます。素晴らしいなあ。今回も、いつも以上に綺麗な色使いと、屋上での、名前どおり瑞々しいミズキの笑顔の美しさ。そして中盤で前期のOPを挟み、ラストに「優子と未来の歌」で締める。特に最後はほとんど最終回のような勢いで感動的でした。あれでホワイトアウトしてラストでも、本当に納得したかもしれません。


紘とみや子の前に現れた優子。現在における優子は、まさに教会にふさわしい、天使のごとき穏やかな眼差しをたたえていますが、前回を見ると、いよいよもって彼女の正体が不明になります。完全に死んだのであれば、いくらなんでも現実主義者であろう夕はあきらめているはずですから、何らかの希望があるのでしょうか。ある種ありがちかもしれませんが、生霊説でも採りましょうか?


それにしても、今回のミズキは可愛かった。あの久瀬の問いに律儀に答えを用意しているとは。そしてそれは「全部、全部、全部あなたが好きだからです」。これだけのことを言ってのける彼女は大物です。


「この世に無くならないものはありません。壊れないものはないです」


仏教における無常を思い出す言葉でしたが、「だから大切にしたい」と続けるミズキ。もしかしたら仏陀の教えもそういうことなのかもしれないな、などと変な方向に感心してしまいました。


さて、次回が最終回でしょうか。楽しみにしています。