ef - a tale of melodies. 第10話「reunion」

いや〜、来ましたね。毎回ハイレベルに楽しませてくれている本作ではありますが、その中でも特に今回はガツンと来ました。久々に「ああそうだ、efはこういう衝撃的なシリーズだったんだ」と痛感しました。1期の2話ラストでしたっけ、千尋が蓮治に病状を告白する浜辺のシーンを思い出しましたよ。


夕と優子に訪れた穏やかで幸せな日々。二人はその中で出会った少女「未来」と打ち解けます。施設の後輩である未来の様子は、まるで昔の自分達のように映ったはず。だからこそ、自然に手を差し伸べることができたし、未来も他人とは違い、心を許したのではないでしょうか。


しかし、そんな日々は長くは続かず。まあ正直言って、クリスマスの夕方に待ち合わせとか言う時点で悪い予感しかしないわけで、おまけに道の途中で凪にであうとか、そんな君望みたいなことやっているとほとんど必然のように車が突っ込んできちゃうものなのですよ。嗚呼……。そもそも優子は一人で倒れていて、加害者は逃げたのかとか目撃者はいないのかとかツッコミどころはありますが、もうとにかく悲劇なので脇に置いとくのです。


「演出上モノクロです」とのっけからお断りが出てましたが(もっとも、ここまで本作に付き合った視聴者なら、テロップ抜きでも了解したような気はします)、久瀬のヴァイオリンで未来の世界が色づくのは見事でした。前話まで、苦しむ現在の姿が目立ってしまっていた久瀬ですが、若い頃の真っ直ぐさはやはり輝いてます。優子にも大きな影響を与えただけはあります。そして、空から差し込む光。天使の梯子。優子の死(?)と重ねて描かれる演出が破壊力ありすぎですって。


僕は原作未プレイですが、新海さんのOPムービーは何度も見てます。本アニメ版も素晴らしいできですが、OPムービーとあわせてみると一層感慨深いですね。新海さんすごいなあ……。


いよいよ物語はクライマックスへ。優子は本当に死んでしまったのでしょうか。また、夕こそがオーストラリアにもう1つのオトワを築いた当人なのか?(でも時間も財力も圧倒的に足りない気がしますが……) そして未来=ミズキってことで、まあ多分間違いないんでしょうが、その辺のつながりやいかに? 注目どころがたっぷりです。