魍魎の匣 第10話「鬼の事」

いよいよ京極堂立つ! 話がぐっと勢いに乗ってきました。「本物」の陰陽師としてその知識実戦ともに格の違いを見せ付け、教主・寺田を圧倒する。「闇を覗くものは……」の言葉ではないですが、鬼と対峙してきた陰陽師は鬼となる。その覚悟を持った京極堂の迫力はすごい。あれだけうんちくを並べ立てられれば、付け焼刃の教主など威圧されるより他無いでしょうね。


そして明らかになる事実。寺田の息子こそが久保であったこと。さらに、暗示的な文書に見えた「魍魎」の二字は、単に寺田の祖母の千里眼実験に使うものだったということ。ここで福来博士の話が効いてくるとはうならされました。上手いです。


「久保が犯人であり、彼を抑えれば事件は終息する」と自信たっぷりに宣言した京極堂。しかし、その久保すら殺されて発見される。無敵に見えた京極堂も誤っていたのか? この展開には固唾を呑んで次回を待つしかありませんよ。


ただ、頼子ちゃん本当に殺されてしまったのね……。あれだけ第一話で輝いたのに、あんなにさびしい終わり方なんて……。それともあれですか、加菜子は頼子の来世ということで、何かしらの影響があるのでしょうか。加菜子もずっと行方不明ですが……。