機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第9話「拭えぬ過去」

まずはサーシェスとの再会と戦い。「ロックオンのかたき」と怒りに燃えるティエリアに、本当に初期とは変わったなあと思わされましたよ。しかし、サーシェスと刹那は、アザディスタンでは結局あっていなかったんですね。「そうよ、そのまさかよ!」って、あれ、誰に向かってしゃべってたんでしょうか?


そしてアロウズの追撃を避け、ソレスタルビーイングは再び宇宙へ。このあたりのスピード感と戦術の読み合いは見ごたえがありました。高速移動するトレミーに狙いあてる砲撃もすごいし、刹那を伏兵において敵を撃退したスメラギの行動も上手い。スメラギさん、前期後半からこっち、まともに戦術が機能していない印象が残ってましたが、製作者もそれを不憫に思ってか、ここまでのところかなりの指揮振りを見せていますね。そしてそんな彼女を旧友と見抜いたマネキン大佐の挑戦状とも取れる通信。……もし予想が外れていたら意味不明になっちゃうのに、よくマネキンも送ったものです。刹那の過去、スメラギの過去、それらを振り切って進む未来はどちらにあるんでしょうか。


気づいてみればもう9話。前期同様、良く言えば骨太に、悪く言うと地味目な作風で進んでいますね。SEEDやギアスの派手さを見た後だと、インパクトに欠けることは否めません。それでも十分面白いんで問題ないんですけど、一般的な人気とか売り上げとかはどうなんだろうかと、他人事ながらちょっと心配になったりいたします。