ef - a tale of melodies. 第6話「flection」

OPに主旋律無し。そしてキャラクターも無し。強く喪失を感じさせる演出で始まった第6話。まだ6話というべきか、もう6話なのか。密度の濃さに感嘆する一方、残り半分くらいしか無いというのが早くも寂しく感じられてしまいます。


で、優子ですよ。まあ、虐待を受けているのだろうとは思っていましたが、やっぱりあの兄ですか! 変人ながら、彼も妹を亡くした被害者かと同情したのに許しがたい、なんと言う許しがたいことを。


最初は暴力を振るってもその後は謝ってたとか、典型的な虐待人間のやり口でありますよ。しかし身よりもない優子は誰に助けを求めることもできず、ただ耐え続けることしかできなかった。服を脱ぐたびに夕の表情が驚愕に歪むのが、この作品らしく効果的な演出でした。心のみならず、身体にも大きな傷をかかえる優子。その割には最後のシーンの裸体は綺麗だったような? まあ、そこはそれです。


多分、「未来を信じろ」という夕の言葉は正しいのです(夕は瞬きしてますけど)。でも、優子にはそれだけでは届かないのでしょう。どうすれば彼女の道が開けるのか。ただただ次回以降を待つばかりです。


今回はミズキの出番までも無し。OPからラストまで、中盤の山場といえそうな重い回でありました。