機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第7話「再会と離別と」

今回は見ごたえがありました。個人的にはガンダム00の前後期合わせた中でも結構上位に来る回だったです。


まずは沙慈。撃たなくて良かった。「カタロンの人々を守りたい」という彼の決意が偽物だったとは思いません。でもやっぱり撃っちゃいけないと思うし、普通の人は人に向かって簡単に砲撃を実行できるようなものではない、というのもリアルな感触であったかと思います。彼は今自分が犯してしまったことの大きさに、震えおののいていいますが、そんな状態でもなお撃たないというのは、やはり本質なのでしょう。辛い道だとは思いますが、撃たない道を貫いてほしいです(そういえば、トライガンも黒田さん脚本でしたな。まあ、バッシュは一回撃たなければならなくなってしまいましたけど……)。


そして本筋。アレルヤと、ソーマと、そしてスミルノフ大佐です。まずソーマとルイスに接触があったのが新鮮。しかも一瞬にして無理しているルイスを見抜き、アドバイスをしているソーマが、実に良い先輩。ルイスもズバリと突かれたことを自覚したのか、結構ソーマを慕うような言動を見せてましたね。2期に入ってからのルイスは硬さばかりが目立って、まるで感情さえ捨ててしまったかのようでしたが、こういうところに生来の優しさと人懐っこさが見えました。でもそれも、「ソーマ戦死」の報でガンダム憎しの思いに拍車をかけてしまうだけなんでしょうけど……。沙慈君は一杯一杯なので、ここはもう、大佐の息子さんに期待をかけるしかありませんな。大佐と対立気味に登場したので誤解してたかもしれませんが、結構良い人っぽいですし。


そしてマリーの復活。ソーマを消しての復活だったら許しにくいところでしたが、記憶はあるのですか。でも人格は違う。こういうのって、どういう精神状態なのですかねえ。個人的には好みのパターンではありますが、記憶のためもあってか、意外とマリーとソーマの間に差が感じられなかったり。まあ、偽物の人格でも何でも、数年以上過ごせばもう本人の一部なんでしょう。


空に向けて発砲した大佐。さすが視聴者の期待を裏切らないお人。やってくれます。前話の予告から気をもませましたらかね。もしここで彼女が撃たれて死んでしまうようなことがあれば、さすがに鬱展開過ぎるところでした。良かった良かった。またいつか平和になったら大佐の元に会いに行くくらいはしてほしいものです。


次回、ティエリアも気になりますが、アレルヤとマリーのラブコメ展開が多少とも見られるのか、注目してしまいます。