コードギアス 反逆のルルーシュR2 第7話「棄てられた 仮面」

このコードギアスという作品は、前作も含めて基本的にルルーシュが攻勢に出る、強気な話であったと思います。ユフィを死なせてしまった時も、ルルーシュは後悔こそしましたが、立ち止まることはしませんでした。しかし今回、初めて自分の意思でゼロの仮面を外そうとするルルーシュ。それだけ彼のショックが大きかったことが伝わりますし、ほぼ1話をかけて、それを静かに(終盤は戦闘でしたけど)描いたあたり、やはりしっかりした作りをしていると思わされましたよ。


そもそも「ナナリーのため」というルルーシュの行動理由は、今までどうもあいまいで不可解な部分がありました。少なくともアッシュフォード学園でのナナリーは幸せそうだったわけで、それほど焦ってことをなす必要があったのか。……まあ、冒頭の皇帝の演説を聞く限り、ナナリーに対して優しくない風潮なのは了解できますし、もしかしたら政策的にも色々障害者に冷たいことしてるのかもしれませんが、その辺説明されてませんしねえ。ここでナナリーが自らの意思で総督となったことにより、ルルーシュは自らの目的の危うさを突きつけられたことになります。


個人的な願いからはじまって、でもいつの間にか黒の騎士団も、日本独立の夢も背負っていたルルーシュ。リフレインに手を出そうとしたり、生徒会の仲間と語ったり、紆余曲折の末にゼロとしての復帰を覚悟したようですが、果たしてその真意やいかに?


ところでカレンはナナリーのことを覚えているはずですが、ニュース映像を見ても特に表情を変えませんでしたね。前回のあたりでもう知っていたのかもしれませんが、ナナリーを傷つけたく無いという思いは彼女も同じではないかと思うんですが、どうでしょう。