CLANNAD 第16話「3 on 3」

前半のラブコメ的展開にはちょっと閉口し、そういえばKEY作品にはこういう展開が少ないよなあ、などと思ったりもしました。まあ楽しいことは楽しいんですけどね。しかしともあれ、注目はサブタイトルにもなっているバスケ試合です。


バスケ部との対戦エピソードは、正直原作の中ではあまり好きな話ではありませんでした。朋也も言うように、演劇部の再建とは直接関係ないですし、バスケ部の面々も、良い面の皮的な扱いに感じられたからです。しかしそこは京アニ、ただ原作をなぞるだけでないところを、今回もしっかりと見せてくれました。


杏の3ポイントシュートやことみ解説を初めとするゲームシーンの迫力もさることながら、何よりバスケ部のキャプテン(?)と朋也の旧知の仲振りがうれしい。きっと朋也が入学して、まだバスケ部だった頃にライバルだったりしたんでしょうね。


「お前、まだできるじゃないか」


の声に前向きな苦笑いで応える朋也が素晴らしいです。ついでに、体育館から逃げるカットにおける、ことみの姿勢と表情が素敵。



芽衣も帰路へ。芽衣エピソードとバスケ試合を合わせたのもグッドジョブでした。これでクラナドの中でもっとも見たくないところであったサッカー部関係はカットでしょうね。良かった良かった。芽衣の出番は少なかったですが、彼女が来るとワクワク気分の春原の素直さが笑えると同時にほのぼのでした。


さてしかし、これで残り8話でしょうか? もうラストまでのアニメ化は諦めましたので、そこは2期に期待するとしまして、あとは杏・椋・智代をどうまとめるかですねえ。どうも、椋が報われない扱いになりそうな気がして仕方ないところですが……。