狼と香辛料 第3話「狼と商才」

毛皮を高値で売り払い。ホロは上手いこと言っていますが、あの世界ならまだしも、現在の厳しい世の中ではあっという間に詐欺で訴えられそうな話でありますことよ。


派手さは無い今作ですが、見ごたえはなかなかのものです。行商人であるロレンスのたびを通してみせる近世(?)の自然と街並みも美しく、商売上の機知と行動も面白い。


ですがやっぱり、一番はホロの魅力でしょうね。何しろ数百年生きてきた賢狼だけあって、知識も経験もロレンスより豊富。落ち着きも愛敬もバランスよく兼ね備えていて、そんじょそこらの美少女キャラとは違うのですよ。あの口調も素晴らしくキャラを立てていますね。


「主様は悪いお方じゃ」


なんて、まず現実や他作品では聞けない印象的なフレーズです。