機動戦士ガンダム00 第11話「アレルヤ」

いよいよソレスタルビーイングガンダム側の所業が悪役非道風味になってきました。人革連の「超人機関」がいかに非人道的であり、将来の脅威であったとしても、現段階で罪の無い少年少女をあえて消し去る必要があったのかどうか。急ぐ必要があるミッションとも思えず、アレルヤ個人のこだわりで実施したように見えてしまいます。これでもし殺される子ども達や職員の図をしっかりと描写したら、もっと悲惨な印象になっていたでしょう。もちろんアレルヤも苦悩はしてましたが……。なにやらここでの撃つ・撃たないの迷いはトライガンを思い起こしましたよ。


まあガンダムというのはただの兵器の名称であるので、過去シリーズでも鹵獲されたガンダムが敵側に使われるというようなこともありましたが、今作は明確な主人公側・ガンダム側に距離を感じさせる作りであり、なかなかに異質なものを感じます。「主人公側に魅力が無い」と言っても良いのかもしれませんが、たぶんこれも計算内なのでしょうね。「自分達もテロリストだ」というキャラクターに対して、「まったくその通り」と思えてしまうのがすごいです。


自分達の「後輩」が殺されてしまったことにソーマ少尉はどういう感情を抱くのか。あるいは気にしないのか。最初はあまり気にしませんでしたが、実は彼女は結構萌えキャラではないかと思えてきました。冷めてるようですが、アレルヤよりもずっとまともですよねえ。