CLANNAD 第11話「放課後の狂騒曲」

2クールとすれば中盤。風子編という一つの山が終わって、ことみ編のスタートから2話目。ことみの性格もあいまって、風子編で見せたようなハイテンションのギャグも無いので、のんびりムード。今作には珍しく、見る方も多少は気を抜いて見られる様な回でした。


「良し決めた。あさって月曜日、あんたのヴァイオリンの発表会をする!」


あれだけの演奏がたった2日でまともになるはずが無い、と言いたいところですが、杏もどうやら目前の惨状を回避するためだけに提案したわけではなく、ポスターを作り、生徒を片っ端から勧誘しと精力的に動き回ります。面倒見と行動力は彼女のとりえですね。わざわざ犠牲者を増やしている感もありますが……。


そして発表会がすんで日が暮れて。


「何とか、無事に終わりましたね」


という渚のセリフに「そうかあ?」と内心思った人は数知れないことでありましょう。ただ、「最後の曲は上手だった」とのことなので、むしろそっちを聴きたかったと思います。はい。



さて、今回の見せ場はリサイタルも去ることながら、ことみと朋也の日曜日の図書室でした。朋也にはお弁当がアップルパイという時点で突っ込んでもらいたかった気もするのですが、それは良いとしましょう。その後の夢の描写がすごかった。実に夢っぽい脈絡の無さが最高でした。付け加えると、夢に入るところの蝶と草花の絵も綺麗でした。京アニさん、こういうところで力入れてきてますね。


あと原作プレイヤー的視点として、藤林姉妹のシナリオと、さらに美佐枝さんの話まで放り込んでいる当たり、上手いなあと思わされました。