機動戦士ガンダム00 第10話「ガンダム鹵獲作戦」

セルゲイ率いる人革連軍の前に苦戦するガンダム。ソーマが近づくとアレルヤは苦しみますが、ソーマの方は処置を受けたので問題なし。これは人革連有利ですな。あの医者も非道ですが腕は確かだったようで。


そして捕らえられてしまったキュリオス。結構あっさりと収納されてしまって、すわ、10話にしてガンダムが奪われる急展開か、と思いきやアレルヤ覚醒で自力脱出に成功でした。人革連の方々も、せっかく捕らえたんだからもっとギチギチのガチガチに縛っておかないと駄目ですな。もったいない。


一方、ヴァーチェの方も敵軍によってたかられ苦戦。ここの戦闘シーンはなかなか良かったと思いますよ。自信たっぷりで、実際それだけのパワーを見せ付けるヴァーチェですが、それでも次第に追い詰められていく。ちゃんと砲撃の前に隙が出来てしまうことを絵で表現できているので説得力がありますね。「やられる」と覚悟したところで突如ヴァーチェが変形。単に装甲を解いて相手を振り切っただけかと思いきや、なんとにょっきりと長髪が! 能武者ですか? いやいや、かつてヒゲガンダムも話題を呼んだものですが、この「ガンダムナドレ」も斬新なデザインで賛否がありそうです。


撤退しようとするセルゲイとソーマの前にあらわれるハレルヤ。ここはもう完全に悪役で、身を挺して2人を逃がそうと飛び込んだ人革連のミン中尉が哀れでなりませんでした。今作のテーマ自体がそうなのですが、「ガンダム=善」と言い切れない構図がますます前面に出されているようにも感じられました。


とりあえず敵は退け、ガンダムも奪われなかったものの、情報的にはかなりの損失ともいえたソレスタルビーイング。どうやら各ガンダムは変形、というか本性が隠されているみたいですが、ナドレをさらしてしまったのは大きく予定外だった模様です。今後この「ズレ」がどう響いてくるのか、長期的に見どころがありますね。