CLANNAD 第5話「彫刻のある風景」

今回は割と大きな転機だったような気がします。序盤ルートが終わって個別ルートに入り始めたということもあり、笑いの要素も十分入れつつも控えめに、それよりもしっとりとした空気をかもし出してましたね。特に最後の授業シーンは毎回のように言っていますが、さすが京アニという感がありました。感動的なシーンではありますが、クライマックスにはまだ早く、しかもそこに至るまでの溜めが少ない。シーンとしても大きな動きや盛り上がりがあるわけではありません。下手をするとやや空回りして白けてしまったりするものですが、さまざまなアングルや逆光等の演出を駆使して穏やかで、どことなく切なくもある昼下がり(?)の絶妙な空気を生み出していたと思います。


さて物語に戻りますと。伊吹先生に「ボーイフレンド」と問われてあたふた赤面する渚が可愛すぎる、と。今回実は風子よりも渚の方が力入って描かれていた様な気がするのですが、いかがでしょうか。「手伝いたい」と夕日を浴びた渚もすごく綺麗でした。


校内をめぐってはヒトデを渡していく風子達。風子と有紀寧のやり取りなんて原作にありましたっけねえ。もっとも、なにぶん膨大で訳の分からないほどのフラグ展開があるゲームだったので、見逃しているシーンがあっても不思議ではありませんけど。


次回、どうやら一気に風子編クライマックスまで持っていきそうです。急ぎ足どころか駆け足感になってきましたが、しょうがないですかねえ。何はともあれ期待です。



さて、以下ちょっと原作プレイヤー視点になりですが、気になるのは次回で創立者祭までやってしまうっぽいこと。それまでに演劇部の再建はさすがに無理でしょうから、物語が一度リセットされる公算が強くなってきました。今回ふよふよと漂っていた光の玉もその先触れと思われます。ある意味Kanon以上にマルチシナリオの原作に忠実な構成と言えそうですが、これは難しい舵取りになりそう。果たして京アニさんは見事やり遂げることができるのか。注目ですね。