レ・ミゼラブル 少女コゼット 第40話「革命の夜」

面白いなあ。作画演出がもうちょっと充実しているとなお良いのですが、それを差し引いても良いです。40話かけて築いてきた重みがまさにクライマックスを迎えようとしている今、作品の旬といいますか、見時でありますね。


「弱いものや虐げられているものがいたら、近くにいる少しでも強いものがかばわなきゃいけない」


アンジョルラス、このかっこよさはどうですか。彼らのやっていることは法律上悪。取締りの警官も任務であって、同情してしまうのですが、こうした魅力的なリーダーがいる革命側に人が集まるのも道理というもの。ただの頭でっかちの学生ではない包容力ですな。


そしてマリウスも見せ場が。覚悟を決め、火薬ダルを持っての特効で警官隊を追い払いました。一体どこからその勇気が出てきたのか、やはりコゼットが引っ越してしまったことでヤケ気味になったのでしょうか。終わった後へたり込んでしまうのは、むしろらしくで良かったと思いますね。


マブーフさん、病床に残った奥さん(?)に連絡もなく逝ってしまうのか……。善良に生きてきた人が、唯一の本すら売り払わなければならない社会、そして撃たれてなく亡くならなければならない世界。それを直すための革命も、失敗したら革命ですらない暴動で終わりです。重いなあ。本当に「安心して子供に見せられる」のか疑いたくなってきちゃいますよ。


あとは家に引っ込んでいるしかないのか、コゼット。ジャンまで最近は地味になってしまいました。この2人が活躍しないことには始まらないでしょう、やっぱり。