ロミオ×ジュリエット 第24話「祈り〜君のいる世界〜」

前半のオフィーリアとのアクションシーンは期待以上の冴え。そういえばこの作品は動きがとても良かったなあ、ということを最後に再確認させてくれました。オフィーリアが意外にもラスボス的貫禄の強さで、見ごたえも十分でしたね。


ただオフィーリアの言うように、エスカラスなくしてはネオヴェローナの崩壊は必至。それを否定してジュリエットを助けるだけの、意気込みはともかく善後策があるのかどうか、そこが不明瞭だった感は否めません。どうするのかと思いきや、ロミオはオフィーリアと相打ちになり、ジュリエットも結局犠牲となる道に。「だったらオフィーリアと戦わなくても良かったのでは?」と思えてしまいます。浮遊大陸という話と、「世界」と「ネオヴェローナ」の違いという点で説明があるのかと思いましたが、触れられずじまいなのが拍子抜けでした。


ラスト、ロミオは死に、ジュリエットもまあ、死んだといっても良いのでしょう。予想以上の悲劇的展開で、この辺はさすがにロミジュリだったと思わせる反面、ちょっと釈然としない寂しさも残ってしまいました。


スタートは素晴らしい出来栄えでしたが、ちょっと途中から緊張感が薄れてしまったかなと。エスカラスの話は風呂敷を広げすぎのようにも感じられましたが、全体を通して品質的には安定していたと思います。ただ繰り返しになりますが、主人公達の未来が無いと、やっぱり寂しいですよねえ。