レ・ミゼラブル 少女コゼット 第35話「パトロン・ミネットの脱獄」

なんだか今回、やたらコゼットが可愛らしく描かれたいたような気がします。コゼットのみならず全体的に作画レベル良かったですね。いつもこのくらいだと良いのですけど。


しかしそのコゼットは、今回ほとんど出番なし。話がぐぐぐっと、社会派な方向に動いて、ABCの友の活動ぶりもクローズアップされました。すぐに「革命だ」と言い出すのは一般的に嘘っぽいものですが、そこは何しろ大革命の国フランスであり、厳しい世情から見ても十分に可能性を感じさせたりもいたします。良くも悪くも若さゆえの熱さもありましょうが、それも青春。ある意味学生らしいことですよ。アンジョルラスは自らの甘さを認識しながらも、信念を持ち、なかなか立派でした。


今回ガヴローシュは父のテナルディエを逃がしてしまいました。まあ、彼の立場からすると分からないのでもないのですが、多くの視聴者を嘆かせたことでしょう。う〜ん、ほおっておけばよかったのに。パーティにもぐりこんで食べ物を得る技はもはや芸術的であり、一体どうやって身につけたのやらでした。


主人公のはずのコゼットの存在感が薄いのが寂しいです。貧しい人々に対して同情的なのは分かるのですが、マリウスの語る革命に対して一体どういうスタンスを見せるのか、今後どういった道を目指すのか、そういったところをはっきり示して欲しいと思いますね。まあ、マリウス自体、まだ革命に対して半信半疑な雰囲気なんですけど。