sola 第8話「キエナイオモイ」

前回衝撃のラストからどうつなげるのかと思いきや、依人は記憶を封じられ翌朝の学校にいました。通常ならばこの流れだと一息つくとともに、ちょっと勢いを外された感触をも受けるものですが、この作品は依人の挙動不安定ぶりを実に上手く表していたので、気が抜けませんでしたね。


今まででも人気の危ぶまれた蒼乃さんですが、今回は茉莉を依人の記憶から消し去り、依人を自分だけの存在にしようと明白に画策中であり、いよいよその人気が不安視されるところです。愛情があるのは分かるんですけどね。一方、恋人でも幼馴染でもないのに早退不法侵入まで果たして依人を気にかける真名のおせっかいぶりは素晴らしいです。


茉莉は同じ夜禍なのか陽に当たって苦しんでいた繭子と同行。ただ「夜禍なんでしょ」と他人事のように言っていたところを見ると、別の種なのかもしれません。いずれにせよ類は友を呼ぶということで、陽光苦手な人率が高くなってまいりました。茉莉と蒼乃は電車置き場で再びの対峙。果たしてその決着は?


キャラの魅力を充分に出しつつ、それぞれが抱える秘密が次第に明かされ、1クールアニメとして理想的なペース配分であると感じます。良い感じ良い感じ。