魔法少女リリカルなのはStrikers 第9話「たいせつなこと」

ほぼ期待通りに良い話でした。派手さはありませんが感動的なエピソード、これもまたなのはシリーズの一面です。特筆すべきは、これまで溜め込んだ作画力を一度につぎ込んだかのような絵の綺麗さで、ありがたいばかりでした。できれば今後もこれを続けていただきたいです。


なのはに叱られ、シグナムに殴られ、なお反論をするティアナとスバルの根性もなかなかのものでしたが、いよいよ雰囲気はシビアに。にっちもさっちもいかなくなりそうなところで、穏やかに出てきてくれたシャーリーには感謝でした。エリオやキャロも同じような気持ちだったに違いありません。まあ本人の許可なく人の過去を流したのは結構ひどいと思いましたが、この点は最後謝ってくれていたので悪い印象は緩和されましたね。まああの状況における緊急措置ということで。


なお、なのは×フェイト戦はエイミィが撮っていたのでまだしも、他の映像なんてあるわけないじゃないかと言いたくなりますが、きっとあれは実録ではなくてシャーリーが趣味で作った再現アニメ映像なのでしょう。そう思うことにしました(笑)。


天才的なセンスと魔力で無敵を誇ったかのように見えたなのはも、やはり幼い体であの魔法連発は負担が大きかったのですね。当然といえば当然のことですが、それに触れられることのなかった1期2期と、その結果を伝えるこの3期。この違いが興味深いです。ケガの詳細にはあまり触れられていませんでしたが、その辺はマンガ版でということでしょうか。フェイトやヴィータがなのはの体調を気遣う様子や、今回のなのはの「ずっと見ていられるわけじゃない」というセリフ等、なのはのリタイアを連想させられてしまうところ。さすがに死ぬことは無いと思いますが……いやそう思いたい。


ティアナとなのはの和解から、フェイトが新人達に伝えた「Strikers」の意味まで、まるで最終回のように綺麗に決まったラスト。前回からこっち、ようやくなのはらしい力を見せてもらっている感じで、ほっと一安心しています。


最後に、OPが地道に変化していきますね。キャラ紹介の部分もさることながら、最後の光の色が青になってより見やすくなりました。作りの細かいことです。