ロミオ×ジュリエット 第8話「甘え〜正義とは〜」

重い話です。ロミオを振り切り、自らキャピュレット家の当主たらんと剣を受け継いだジュリエット。そんな彼女の決意すら、現実の前にはただのきれいごとに過ぎないのでしょうか。しかしながら、「殺せない」と嘆くジュリエットをどうして責めることができようか、とも思うのです。


ジュリエットも、ロミオもペンヴォーリオも善良です。ペンヴォーリオは気が弱くて生活能力もなさそうですが、何となく応援したくなるようなところがあります。少なくとも、マキューシオよりもよっぽどロミオの友人として合っています。でもそれは貴族でなくなったペンヴォーリオだからこそ良いことで、モンタギュー、キャピュレットの血筋ともなれば、それだけではすまない責任を負わねばならないのでしょうか。


原作はうろ覚えですが、キャピュレット家を自らの意思でしょってたとうとするジュリエットの苦悩は、原作以上の深いものがあるようにも思えます。こうなってくるといよいよ、悲劇で終わらないことを願う気持ちが強まってきますね。