レ・ミゼラブル 少女コゼット 第8話「お母さんのスカート」

いやもうなんというか。辛いですなあ。予想はしていましたが、それ以上に圧倒的な不幸ぶりです。追い詰められて精神的余裕を失い、強迫的になるファンティーヌの痛々しいこと。そんな状況を知らずとはいえ値上げを迫るテナルディエもひどいですが、今回それ以上にひどかったのは雪を服の中に押し込んだ酔っ払い二人組みですな。しかし警察はそんな二人を保護するのです。嗚呼……。


コゼットが曲がりなりにも元気で暮らしている中、主人公ではなくてその母親の方が大変というのは珍しいパターンのような気がしますが、こうなってくるとエンディングソングすら悲劇的に聞こえます。考えてみるとこんな作品だからこそ、あのちょっと力の抜けた次回予告形式にしたのかもしれません。子供が視聴する場合も多いでしょうし、予告である程度感情を代弁してくれるのは救いになりますからね。


今後は、ようやくつながりだしたマドレーヌとコゼットの出会いに期待。余談ですが、この両パートが分離した作りはどこかで見たような、と考えて思い当たったのがMADLAXでした。あれもマドラックスとマーガレットが出会うまでに時間かかりましたねえ。