レ・ミゼラブル 少女コゼット 第7話「迷子のエポニーヌ」

タイトルは「迷子のエポニーヌ」でしたが、実際は色々なエピソードが織り込まれていました。エポニーヌよりもむしろそれ以外の話のほうが目立っていたかもしれません。旅人にお菓子ももらえましたし、コゼットにとっては比較的平穏な回でもありました。しかし一方で、落ちていくばかりなのがファンティーヌ。見ていて痛々しくてたまりません。努力家で真面目なのは分りますが、出来ない仕事を請け負ってしまうあたりが生来の要領の悪さでしょうか。だいたい、これまで貯めていたはずのお金はどうしちゃったのでしょうか。仕事が止まると送金と家賃であっというまに消えてしまう程度だったということか……。次回は髪まで売っちゃうのですかね。髪を売るといえば「賢者の贈り物」ですが、そんな明るい場面にはなりそうもないですね。さすが原作タイトルが「悲惨な人々」だけはある重苦しさです。


さてタイトルに戻ってエポニーヌです。意地悪で気位の高い彼女ですが、両親に比べれば行動が子供っぽくて、憎みきれないキャラクターではありますね。目下と思っているコゼットが自分の言うことをさらりと受け流してしまったり、トロンと仲が良かったり、パリの話をしたりするので、コンプレックスがある模様。内心ではコゼットを対等のライバルとして警戒していたりもするのでしょうな。彼女の今後にも注目です。


なお今回はマドレーヌ市長もアランも出番なしでした。珍しいことで。