N・H・Kにようこそ! 第23話「岬にようこそ!」

むぅ、なかなかに微妙な展開を……。良いところもあり疑問点もありの1話でした。一番すごかったのは岬ちゃんが突き出した契約書ですかね。「甲は乙を嫌いにならない」から「つまり甲は乙を好きになる」に発展させ、「いつまでも心変わりしない」と畳み掛けていくのには恐れ入りました。ほとんど最高のラブレターじゃないですか。顔を赤らめつつこんなの出されたら佐藤君じゃなくてもサインしちゃいたくなるってものですよ。いや佐藤君はしませんでしたが。


部屋に逃げ帰った佐藤君に各キャラクターが声をかけるところも、誰もが言うことでしょうがエヴァを意識したのであろう演出でなかなか。言っていることが「ダメ人間である自分を認めなさい」というのが皮肉なのか本気なのかと思ってしまいます。


一方納得いかなかったのは佐藤君があっさりひきこもり脱出しちゃったことですかね。それも19話のトロトロ氏の二番煎じというのはいかがかと。やっぱりトロトロ氏のエピソードのほうが余計だったように思えて仕方が無いです。佐藤君(あるいはシナリオライターさん)の言っていることは間違いではないでしょうが、だったら今までの対人恐怖症は何だったのかと聞きたくなってしまいます。……まさか、岬ちゃんのカウンセリングが効いてたんでしょうか?


岬ちゃんの心の闇が一端だけ見えて来た回でもありましたが、その辺の詳しいところは次回に期待。全然予告無いですが、タイトルからしても最終回っぽいですね。