夜明け前より瑠璃色な 第1話「お姫様がホームスティ!?」

原作はプレイ済み。傑作とまではいえないものの、佳作として楽しめました。しかしながら、アニメ化に当たっての期待値は地を這うように低かったり(苦笑)。予想を覆してくれることをほのかに期待しつつ第一話です。


ふうむ、まあまあですかね。どことなく作画が安っぽい気がするのが不安点ですが、雰囲気的には悪くありません。比べてはなんですが、Giftあたりと違って落ち着きと品の良さが感じられます。心配だったキャラデザも、ゲームとは違う不思議な味わいがあって(どことなく東映アニメ版Kanonを連想しました)、一安心でした。もともとヒロイン達が割としっかりしている作品ですし、主人公の達哉も真面目で素朴な少年なので、見ていて安心感はありますね。


さやかが大統領補佐官になっているのは、良い変更だと思います。博物館の館長代理も捨てがたいですが、ある程度政府中枢と関係していないと、お姫様のホームステイなんて不自然ですからね。原作ではその辺の政治的、社会的描写が薄かったですから納得。その線で、カメラマンが追加されるというのも分かるには分かるのですが……こちらはキャラ付けに問題があると思うなあ。姫様のスカートにもぐりこむなんて、それこそ不敬罪物ですよ?


アバンタイトルでかつての月地球間戦争が描かれましたが、それだけ未来な設定にしては、現代的な世界。いかに戦争による技術レベル交代があったとはいえ、変な話ですが、この辺は割り切っておくのが吉でしょう。


ともあれ、めでたく期待値は上昇。このレベルでやってくれるのでしたら最後まで見られそうです。