涼宮ハルヒの憂鬱 第10話「涼宮ハルヒの憂鬱4」

長門有希VS朝倉涼子来たっ! って感じの一話でありました。僕も含め、原作読者の多くがアニメで待望していたシーンだと思うのですが、期待通りの出来を堪能いたしましたよ(白黒グニャグニャ背景はちょっと目に痛かったですけど)。


朝倉さんは笑顔でキョンを殺しにかかるあたり、Fateのイリヤを思い起こしたりもしましたが、単純に悪役で済ますのは惜しいキャラクターです。彼女にとってはそもそも人間の善悪など関係ないわけですからねえ。表面だけのものとは言え、最後まで笑顔でいられると憎みにくい。


……で、今回はそれだけでもおなかいっぱいだったのですが、大人バージョン朝比奈さんまで登場とはこれまた豪勢ですね。外伝的短編も良いのですが、やっぱり本編ともなると話の密度が違って良い感じです。声つき動作つきだと「姿形は違ってもやっぱり朝比奈さん」というのがきっちりと伝わってくるわけで、この辺はアニメの力だなあと思うばかり。


ハルヒは状況に関われず、特に序盤はイライラモード、まさに憂鬱状態でとげとげしい雰囲気でしたが、半年後の状況を描いた前回を見てると、そんな彼女もだんだんと変わっていく(いった)ことが良く分かりますね。有希やみくるに十分親近感をもてるようになっているのも大きいですし、初めて素直に「放映シャッフル」の効果を感じたしだいです。う〜ん、こういうとこまで計算してのことなのかなあ……。