ひぐらしのなく頃に 第8話「綿流し編 其ノ四 願い」

*原作未プレイです。


いや今回はかなり怖かった。途中までは魅音(以下一応「魅音」で通します)が恐ろしい犯行を淡々と自白していたり、沙都子や梨花の犠牲を聞いてもなお魅音を親友と言う圭一やレナはどんなものかと思わせたりしながら割とゆったり進んでいましたが、地下の拷問室でいよいよ魅音の態度が変化するあたりから、なかなか来るものがありました。特に、圭一がスタンガンを当てられながらも警察に救助され、一件落着かと思った後の畳み掛けが見事。夜の道での魅音と圭一のやり取り、と言うか魅音の表情と声と行動は今までで一番ゾクゾクときましたよ。さらにさらに、なおも助かった圭一の病室にも彼女の手が! ……あれが真実なのか幻想なのかは分かりませんが、怖かったです。


さて今回は色々と魅音が話してくれましたが、はっきり言って良く分かりませんね。結局なぜ沙都子や梨花を殺すまでしなければならなかったのか……。祭具殿に入った話を知ったくらいのことで? 圭一が見逃しただけで、あそこにはよほど隠さねばならないものがあったのでしょうか。


また、そうした理屈は置いとくにしても、魅音や前編のレナ等、急に性格が変わりすぎではないかという引っかかりは覚えます。むろんそうした変貌こそが恐怖を生むのではありますが、最終的に合理的な説明がしきれないのではないかという不安は残りますね(そういえば、今回のレナはえらく強気ではっきりしたしゃべり方でしたなあ。あれが彼女の本来の姿なのかな?)。


次回はまたも新編。今後もすべて4話ごとに変わっていくのでしょうか? ほとんど「起承転結」状態で、ちと忙しすぎなのは否めません(2クールあってこのペースと言うことは、原作は相当長大なのですね。理想は3クール以上だったかも)。おそらくキャラも再びリセットされるのでしょうが、こんな話をやられた後では、どういう視点で魅音詩音を見ればよいのか戸惑いそう。もっとも、作者もその辺は計算の上で話を組み立てているはず。楽しみにいたします。……でも、もうちょっとばかり作画は頑張ってほしいかな。贅沢は言いませんから。