Fate/stay night 第14話「理想の果て」

*基本的に原作バレなしでお送りしております。


一部分だけとはいえ、今回は「初めてアニメが原作を超えた」と拍手を送りたいです。原作では詳細が省かれてしまった対バーサーカー戦におけるアーチャーの勇姿! それをこれほどしっかり見せてくれるとは、感激でした。


「時間を稼ぐのはいいが、べつに、アレを倒してしまってもかまわんのだろう?」


いつ聞いてもかっこよいセリフです……。自らへの自信と、アーチャーを置き去りにすることに罪の意識を感じている凛に対する思いやりを、彼らしい皮肉なユーモアにつつんだ一言。できればここはもう少し悲壮感を盛り上げておいてくれるとなお映えたのですけどね。


アーチャーとバーサーカーの死闘。セリフに頼らず、絵と動きだけで互いの強さを表現するという、この作品では珍しい見せ方が決まっています。良かった、アーチャーようやく弓を射ることができましたよ。これ無しじゃ、何のアーチャーだか良くわかりませんからね。一方、いくら斬りこまれても倒れないヘラクレス、こちらのすごさも伝わってきました。


「振り払ったつもりだったんだがな……」
「相変わらず容赦が無いな、イリヤ


アーチャーの脳裏に去来するのはなんだったか……。最後の力を振り絞り、固有結界「Unlimited blade works」の発動。オリジナルのエンディング曲、消え行くマントからこぼれ落ちる凛の宝石。この演出にはちょっと泣きそうになりました。ああ、アーチャー……。できうるならば、もっと凛との名コンビぶりを見たかったよ……。