かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜  第10話「小さな嵐」

WBCによる傷心で、見るのがいつも以上に疲れました。疲れると言うと語弊があるかもしれませんが、この作品、いつもすごく緊迫感を感じるんですよね(でも他所の感想ではべつにそういう意見は見ないなあ……。少数派かも)。


1クール作品は時に物語が入りきらないという欠点がありますが、反面、中だるみがないという長所もあります。このかしましも、2クールならばこの段階である程度引っ張りそうなものですが、今回も勢いは緩めず来ました。誤解が誤解を生むのは割とお約束ですが、やす菜の設定を使っての展開はうまかったです。蛍の光の中でのキスシーンはとても綺麗でした。そういえばやす菜と夕焼けの教室も綺麗でしたっけ。製作者の力のいれどころが良く分かるというものです。


はずむが女の子になったから、もうとまりは恋人にはなれない。部員達が言っていましたが、う〜ん、やっぱり一般の認識はそんなところですよねえ。とまりも本心で好きなのは「男のはずむ」だと思うのですが、その辺は完全に割り切れたのでしょうか。そして、無邪気な笑顔が残酷なはずむの、やす菜への恋心は結局どういう状態で心に収まっているのでしょう。このあたりを中途半端に終わらせない結末を期待しつつ、物語もいよいよ佳境。次回タイトル「やす菜の瞳から消えたもの」は、第5話の「目に映るもの」と対比していて上手いです。


ジャン・プゥの言っていたイカとクジラの対決が本当にあったのには笑いました。マグロをおいしそうと評するやす菜もグッド。うんうん、何も間違ってませんよ。