「スクラップド・プリンセス」(前半)

レンタルでちょうど半分くらいのところまでやってきました。いや、第一印象どおり良い出来ですね。原作ファンも納得できるつくりでしょう。比較に出してはなんですが、オーフェンあたりとは段違いです。アニメ化に当たって構成を変えてるところはありますが、うまいアレンジになっていますし、ここぞという場面ではかなり原作に忠実ですし。作画も十分なレベルで「情景を提示できるというのはアニメの大きな利点なのだなあ」とあらためて感じられました。おかげで、もうちょっとゆっくり見るはずだったのに借りるペースが速くなってしまいましたよ。特に印象に残ったのは第三話でのパシフィカとウィニアのやりとり。ケーキを切ったりするところです。脚本吉田玲子さんですね。……えーまあ、一種ステレオタイプな物言いでどうかという気もするのですが、女の子同士の和気あいあいさ加減に、やはり男性ライターにはなかなか書けないものが出ているように感じられました。
ということで、今のところ特に不満はないです。あえて言うと少しだけ話のペースが早めかなということですが、あのくらいの長編を進めようとすると26話でも一杯一杯というところはあるのでしょう。そう考えると、最近多い13話アニメというのはとても厳しいものがありますね。GAみたいな単品ならまだしもですが……。