○福岡ソフトバンクホークス編

・野手陣 ★★★+
去年は復帰の小久保こそ気を吐きましたが、松中がまさかの大不調、期待の多村も大きな故障は無かったのに低調でした。かつての強打線から見るとずいぶん迫力不足になってしまった主軸の復活が今年の課題となります。★評価は松中か多村のどちらかが復活すると見込んでのもの。


川崎は年々凄みを増し、松田、本多という(名字が似ているので他球団ファンからは区別のしにくい)若手の成長もあり、主軸さえしっかりすれば戦えると思われますよ。ただキャッチャーは例によって大穴ですが、どうしますかね。山崎か、移籍のベテラン的山か、打力の田上か。それにしても、的山と的場でこちらもポジションと名前が被りますなあ。実績は全然違いますが。


・投手陣 ★★★★
無事ならばダルビッシュに勝るとも劣らない球界屈指のエース、斉藤和巳が今季絶望という悲しさ。これだけでランクダウンは避けられませんが、仕方ないので残った面々で頑張るしかありません。まずは杉内。「隔年隔年」といわれ続けている彼ですが、そろそろ連続でやりそうな気配もあり、油断はまったくなりません。スイスイとキレの良い球を投げ込んで15勝と言う実力は斉藤に負けない安定感があります。そしてこちらも安定していて説明不要の和田に、基本能力はすごい新垣。豪華な松坂世代トリオです。


四本目以降がいまいち分からないのですが、スタンドリッジガトームソン、パウエルの使い分けはどうなりますか(ニコースキーもいますし)。ルーキー大場もそこそこやりそうではあるので、やっぱり先発陣は強力ですね。


リリーフは馬原の存在が大きい反面、中継ぎはそれほどでもないので、中盤に付け入る隙がありそうです。


・総合 ★★★+
今年がいよいよ王監督の最終年だそうで、選手の気合も入っていることでしょう。ただ、ここ数年、日本シリーズ、そしてリーグ優勝を連続で逃しているだけに、どうもチーム全体の勢いに陰りが見えます。何かこう、勢いをつける新戦力がほしいですね。大場は絶好の素材と考えられますが、そこまでの役目を果たせるでしょうか。


#注目選手 ジェレミー・パウエル
まあ変な意味で注目されてしまいましたが、実際どういう成績になりますか。パウエル本人に悪気は無かったのかもしれませんが、写しとはいえ契約書にサインまでしておいて、丸きり無罪とも考えにくいです。結局最初から出場可能とは、不透明な結論になってしまいましたね。活躍してほしくないってほどでもないですが、大活躍されても納得しにくいかもしれません。