魔法少女リリカルなのはA’s 第6話「それは小さな願いなの! 後編」

まだ第6話か、そう思わせるほどに密度の濃いここまでの今作。それでいて詰め込み感はほとんどありません。上手く作ってあるなあと思いますね。
さて今回、アバンタイトルはいきなりヴォルケンリッターの登場。ヒロイン三人の分担なのかなと思っていただけに、これにはちょっと驚きました。もっとも、本編を見れば他の選択はありえなかったことに納得ですね。前作でもそうでしたが、なのはよりも相手方が目立つというのはこのシリーズの特徴なのでしょうか。もはやすっかり主人公状態です。はやてとの穏やかな日々。次第になじんで行く彼女達の様子が優しく描かれていました。ただ惜しむらくは、最初はあれ以上に機械的であって欲しかったですかね。プログラムというわりには、当初から普通に感情的であったようには見えます(あるいはそれも、覚醒前ながらはやての影響下だったのかもしれませんが)。
とりあえず今回分かったことは、はやてが昔から闇の書の主としての資質を持っていたということ。そして闇の書の完成を急ぐのは、その力で何かするというのではなく、はやての負担を無くすためであるということ。なるほど、「闇の書は破壊だけにしか使えない」ということでどう話をつなげるのかと思っていましたが、この辺の流れは自然で上手いです。はやてとの誓いもあえて破り、悲壮な戦いに乗り出す彼女達が凛々しい。……こうなってくると、なのは達は完全に邪魔者ですねえ。どうしたものか。
最後にリーゼアリアとリーゼロッテの双子組が登場。一見ありがちなネコミミ萌えキャラのようですが、長年使い魔をやってきた海千山千な方々だけになかなか手ごわくも頼もしそうです。もうクロノもユーノもいじられまくり。実際のところフェレットはネズミでないのであって、ネコの相性はさほど悪くないそうではありますが、そんな小さなことにこだわる彼女達ではないのでしょう。


今回に静かな話を置いて、次回はまたしてもバトルの模様です。楽しみな反面、なのは側のほのぼの話ももうちょっと見たい気がしますね。両親と兄姉の出番が全然無いのはちょっと寂しいですし、学校の様子も気になります。果たして今後その余裕がありますかどうか。なお出番と言えば、ファリンとノエルが登場しつつ、忍は絵すらありませんでしたね。分かっていたことではありますが、不憫でありました。