魔法少女リリカルなのは 第13話「なまえをよんで」

タイトルに「なの」も無く、特別を感じさせる最終回。きっちりと綺麗に終わってくれました。
崩れゆく城の中で、母親の消えた暗闇に心引かれながらも、差し出されたなのはの手をつかんだフェイト。この冒頭の場面からしてぐっと来るものがありました。やがてなのはに戻ってくる日常。フェイトとの再会と別れ。お互い笑顔と涙でリボンの交換という図は、背景の青空、光る海とあいまって、とても美しい情景でした。ちゃんとリボンを身につけている後日の二人の姿も微笑ましかったです。フェイトの処遇もとりあえず悪い方向にはならない模様で(……まあ、9歳の子を捕まえて裁判するというのもムチャな話ではありますが)、世界が違うとはいえ、きっとまた二人で、もしかしたらもっとたくさんの友達と一緒に、笑いあえる日が来ることだろうなと思えました。まさに「さわやかなラスト」という言葉がぴったりでしたね。
ともあれこれでこの作品ともお別れ。当初はさほど期待度高くなかったのですが、今は「良い作品でした」とためらうことなく言えます。本当に嬉しい誤算でした。どうかと思った変身シーンも幸い後半あまり使われなくなりましたし(苦笑)。唯一欠点らしきものを挙げるとすれば、それはむしろ「短すぎ」ということですかね。友達に兄姉にメイドさんに忍さんにと魅力的なキャラクターがたくさんいただけに、せめて2クールあればさらに世界の魅力が広がったのにと惜しむばかりです。
あくまでアニメファン対象の、それも深夜放送魔法少女モノがこうも出来が良いというのは、何か間違っている気がしないでもないですが、まずはスタッフの皆さんお疲れ様でした。