アイドルマスター シンデレラガールズ 第25話「Cinderella Girls at the Ball.」

1期から振り返って実時間でもかなり長期になった印象のデレマスです。新アニメが普通に始まっている10月後半にずれ込んだ最終回。なんとなく取り残されたような時間差を感じてしまいましたが、そこはそれ。溜めただけの熱意のこもった最終回でした。


盛大に、そして成功のうちに終わったシンデレラの舞踏会。彼女たちは皆、キラキラと輝いていました。そこに「魔法」はあったのか、なかったのか。ただひとつ言えるのは、12時を過ぎても彼女たちは輝き続けていたということです。最初にアイドルになったことは魔法だったのかもしれませんが、そこから努力し、歩み続けたのは「普通の女の子」である彼女たちということでしょうか。これからも頑張れ!


プロデューサーと美城常務は割と最後まで平行線。今作において惜しむらくは、2クール目でで常務がいまいち説得力のない敵役になってしまったことですかねえ。言っている事自体は必ずしても間違いとは思わないのですが、ただのわからず屋みたいになってしまったのは残念なところ。それでも、最後には多少彼女の言い分や貢献も立てていたので少しはホッとしましたが。


さて、原作がソーシャルゲームらしい今作(よく知らない)。アイマスアニメといえばまず765プロ版の成功があり、それとの比較や、キャラ多数のゲームならではの苦労があったと思いますが、かなり手際よくまとめていたと思います。デレマスメンバー、最初見た時は全然分からずにどうなることかと思いましたが、1クール終了時でちゃんと愛着が湧いているのは立派。2クール目でさらにキャラを広げてきたのも思い切ってました。監督の高雄統子さんの好みか、時計とか、同じ構図の繰り返しとか、キャラ色統一感とか、こまごまとして繊細な演出も印象的。もっとも、「暗い感情の時は雨」ってのはワンパターンでしたが。


ただ、全体的には765プロ版は超えられなかったかなあ。ときおり、ストーリーに無理やり感がありましたし、上述の常務の扱いも引っかかりました。それと、やはりアイドルアニメというジャンル上、やることが重なってしまう部分もありますしね。


とはいえ、アイドルだけではなく、プロデューサーの成長物語でもあるという面は差別化できてましたし、良作だったことは間違いないと思います。お疲れ様でした。