だ、か、らっ! 秋山にバントをさせるなと何度言ったら

埼玉西武ライオンズ 0-1 北海道日本ハムファイターズ


難攻不落の大谷を相手にとった2位争い。大谷はさすがの投球を見せますが、西武先発・岸はその上をいく好投で、7回までノーヒットという素晴らしさ。エース対決にふさわしい投手戦となりました。……が。


暗雲立ち込めたのは8回の攻撃。炭谷が珍しくヒットで出塁すると(今思えば、打たないほうが良かったのかもしれない……)、続く秋山に田辺監督のサインは、そう、バントでした。


いや待ってくださいよ。なんで約3割8分の首位打者にバントをさせるのか。その根拠と確率を監督はちゃんと説明できるんでしょうか? 相手はたしかに大谷で打ちにくいですが、それを言うなら秋山以上に打てるバッターが後ろにいたとでも言うのですか? 加えて言えば、秋山はバントが苦手なのに。


結果は、多くの西武ファンが危惧し、予感した通りのバント失敗。そしてそのまま流れは向こうに行ってしまいました。まあ「流れ」というのは非合理的な言葉かもしれませんが、とにかく、そう言わざるをえないような展開だったわけです。


そして、この失敗は今日が初めてではありません。2週間前も同様に秋山にバントを命じて空回りの敗戦。一度だけならまだしも、なぜ同じミスを繰り返してしまうのか。ファンのストレスは増大の一途ですよ。長年打撃コーチとしてチームを支え、また、去年の暗黒伊原体制からムードを引き上げてくれた田辺さんには感謝していますが、これでまだなお秋山バントを繰り返すようなら、監督としては成長能力なし、と評価せざるを得なくなります。


それにしても、統計的にはほとんどすべての場面で有害無益と見込まれる(と、随分前から語られている)送りバントが、日本球界において一向に衰退しないのはどういうわけなのでしょうか? どこの球団の誰監督でも良いので、ノーバント戦術を突き詰めてほしいなあ。