雄星復活、か?

埼玉西武ライオンズ 5-1 横浜DeNAベイスターズ


西武は浅村、中村、森の大阪桐蔭トリオの各1本に加え、不振のメヒアにも2本のホームランが飛び出す一発攻勢で快勝。横浜の1点もロペスのホームランであったので、両チームの得点すべてがソロホームランという、ちょっと見ない試合となりました。1点2点ならまだしも、6点全てがソロとは。


さて、そして菊池雄星です。7回2安打0四球(2死球)7奪三振。1点こそ取られましたが、今日はほぼ完璧に横浜打線を封じ込めました。特筆すべきは球数で、7回を投げて“わずか”104球。まあ、普通のピッチャーなら強調するほど少なくもないのですが、何しろ、毎イニング20球はかかるようなあの菊池です。前回7回153球かけていたことを考えると、驚嘆すべき結果とさえ言えます。横浜打線に助けられた部分もありましたが、四球がなかった(死球はありましたが……石川の無事を願います)のも好材料。これはもしかして、前回の勝利で調子に乗ってきましたか?


これで今季通算では2勝2敗の防御率3.69は一見平凡。しかし、39回を投げて被安打29、与四球13、奪三振46というのはなかなか見るべきもののある数字です。まず、去年投球回の半分以上出していた四球が1/3に減りました。さらに、奪三振率は10以上をマークしており、僕がこれまで抱いていた「球威の割に三振が取れない」という不満を払拭。本格派ピッチャーとしてふさわしい雰囲気が出てきました。いわゆるK/BBは3.53ですから、これは雄星がこれまで一番活躍した2013年の2.09を大きく上回ります。内容的な向上は感じられます。今日の時点ではまだ目立っていませんが、この調子ならばシーズン終盤にはすっかりエース級になっていても不思議ではありません。あとは球数をコンスタントに減らしていければ。


ところで、今ちょうど大谷と同じ日に投げているので、このまま直接対戦を見られれば、と期待したくなるんですが、多分交流戦後の開き日程でローテが変わっちゃんだろうなあ。惜しい。