今こそランサム・ボウデン・レイノルズの奮起を期待する

田辺監督代行体制になって新スタートを切ったライオンズ。雰囲気は良くなった感じですが、浅村と岸という投打の主軸が故障で登録抹消と、辛い状況になっています。浅村の怪我は事故でしょうがないと思いますが、岸の肩の違和感は、伊原監督が130球も140球も投げさせまくっていた影響が大きそうですから、何もそんなところまで置き土産を残していかなくても、と恨み言を言いたくなってしまうところ(まあ、渡辺前監督時代からの消耗も否定できませんが)。


しかしそんなチームを救うべく、あの男が戻ってきました!


西武、ランサムが9日に再来日すると発表(サンスポ)


なんと、指の怪我で帰国してから音沙汰不明だったランサムが再来日。ここまでの成績は.191の1本と不振だっただけに、妙に癖になる応援歌だけを残してこのまま解雇やむなしかと覚悟しておりましたが、これは朗報。


確かにランサムの数字はいまいちですが、僕は、これは伊原監督と合わなかったためではないかと疑っております。ランサムに対する伊原監督のコメントは例によって辛口に過ぎ、メジャー経験豊富な39歳の大ベテランに対して配慮というものが感じられませんでした。メヒアを獲得する際にも、「今の人よりも、ブルンブルン振ると聞いている」と皮肉。「ブルンブルン振ると聞いている。パワーに期待したい」とか言っておけば良いのに、なぜ前段に余計な言葉を付け加えるのか……。正直、指の怪我というのもどこまで本当だかわからないくらいのもので、今回の再来日も監督休養の影響が濃厚ではないかと思えるのです。


ま、過ぎたことは良いです。肝心なのはこれから。まだまだシーズンは長く、チームのサードは手薄です。今こそ去年メジャーで9本塁打の力を見せてもらうべき時。応援歌の人気にふさわしい活躍を期待していますよ(本末転倒気味)。


そして、伊原監督の休養が良い方向にでそうなのはランサムだけではありません。田辺監督代行は、「日本野球では通用しない」と伊原監督に決めつけられ、二軍落ち以来、こちらもさっぱり音沙汰がなかったレイノルズとも話しあい「君の力が必要だ」と伝えたとのこと。良い話じゃないですか。これにはレイノルズも燃えないわけがありません。いや、炎上ということじゃなくて。


最後にボウデン。新外国人3選手の中では唯一、一軍に定着していますが、その起用法はここまで無茶苦茶でした。守護神候補として獲得したはずが、開幕から敗戦処理。ときどき勝ちゲームに出てきたかと思えば、いきなり先発。3イニング投げただけで中継ぎに逆戻り。ボウデンの投球内容がぴりっとしていなかったことも否めませんが、この使い方では本人も戸惑っていることでしょう。僕は、ボウデンはきちんと使いどころを決めてやればそれなりに働ける選手だと思っているのですが、田辺監督代行の采配ぶりを見ると、この点でも期待が持てそうです。


というのも、トレードマークのヒゲを切り落とされ、中盤のワンポイント起用に不満を隠せなかったウイリアムスが、一昨日のヤクルト戦では勝ちパターンを任されて圧巻の投球。モチベーションと起用法次第で実力はあるのだということを見せつけました。ボウデンにも同じことが期待できるのではないでしょうか。


メヒアも含めて、外国人選手がこれから大暴れすれば、まだまだ逆転3位も夢ではありません。これまで「ダメ外人」呼ばわりされることも多かった彼らですが、駄目だったのでは選手でもスカウトでもなく、ベンチの環境だったということを証明して見せて欲しいと、楽しみにしている今日このごろなのです。