なんでなんでの伊原さん

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………………なぜ熊代?


西武ファンの9割以上が疑問を覚えたであろう最後の代打。


そこは木村のままで良いでしょ! 誰もがそう叫んだことでありましょう。


いや、熊代は嫌いな選手じゃないんです。むしろ応援してる方なんですが、9回裏2死1塁2塁。長打が出れば逆転サヨナラの場面で、一発があり、昨日今日とヒットが出ていた木村から、打率が低く、長打も皆無な熊代を送るとは?? 案の定三振で終わってしまいましたが、もしヒットでも単打止まりで点が入らなかったでしょう。


なんだか、「伊原野球がつまらない」と感じられる理由を凝縮したかのような采配でした。結果が出てないってこともありますが、それ以前にロマンというか、物語性というものを掴んでないんです。木村は今年売り出し中の若手野手で、今は荒削りでも大きく育って欲しいとファンが願っている選手。そんな木村に大事な場面が回ってきた。ここは託すべきシーンなんですよ。それで凡打でもみんな納得しますって。プロ野球はエンターテイメントなんですから、そういう見せ場が必要なんです。


まあ、それでも勝てれば「勝利が最大のファンサービス」という言葉も通じるのでしょうが、勝てませんからねえ。今思うと、渡辺監督はそのへんが絶妙に上手かった。選手たちも意気に感じたようなプレーを見せてくれました。落差を嘆きます。