魔法科高校の劣等生 第3話「入学編 3」

1話では一科生に突っかかられるもあっさりいなし、2話では副会長に突っかかられりもあっさり片付け、3話では剣術部の部長と争いになるもあっさり鎮圧する。……なんか、流れがこんなのばっかりですね。


主人公が周囲に疎まれる、というだけならまあ良くある展開とも言えるのですが、相手が揃いも揃って小物で、なおかつ行動の説得力に欠ける状況なのが、見ていて鼻白んでしまう原因でしょうか。1話と2話は理由が2科生への差別という低劣なもの。それも、深雪に対しては好意的であろうとしつつ、彼女の大好きな兄をけなすという理解不能な言行を見せてくれます。普通深雪の機嫌を取ろうとしたら、本心じゃなくても取り繕っておくものでしょうに。


さらに、今回の剣術部部長の行動についてはもはや意味不明です。衆人環視の中で禁止されている魔法を堂々と使い、なおかつ斬りかかるという狼藉。一歩間違えば重症、あるいは命に関わっていたかもしれないトンデモ行動です。アホですか? ここは一応学科の成績も良いエリート校だったはずなんですけどねえ。もし達也が止めなくても問題は上層部に伝わり、処分が下っていたことでしょう。その程度のこともわからない人物が部長をしていたという不思議。


前回も書きましたが、達也をかっこ良く見せようとしてか、展開が恣意的に感じられます。その上、達也が無表情で何を考えているのかわかりづらいのも辛い。これからその辺の謎が明かされていくのかもしれませんが、個人的にはもうここらで見切りかなというところですね。