バディ・コンプレックス 第11話「真実」

やっぱりヒナはリャザン少佐の本当の子ではなかったのでした。それ自体は予想してましたが、彼の死とセットで語られるというところまでは考えてなかった。ヒナにとっては受け入れがたい事実の連続。これは辛いなあ。


ただですよ。そうした同情できる点もあるとはいえ、その後のヒナの行動についてはゾギリアの軍人としてはどうなのかという疑問が拭えないわけです。青葉の言葉にほだされすぎというか、明確に裏切ってまではいないものの、あれでは本当に内通していると言われても弁明できない状態ですよ。もうちょっとこう、国への忠誠心とか仲間たちとの友情とか、そういうの思い出してください。いや、なにも裏切りが絶対悪というわけでもなくて、「国の体制に疑問があって信念によって裏切る」とかそういうのならドラマになるのですが、今のヒナだと「気になる男の子に誘われたからついてく」レベルに見えてしまいます。ビゾンの言い分の方が正論すぎる。


……余談ですが、言語が通じるっぽいのも敵国ぽさを感じない一因かもですね。見るかぎり翻訳機とかが作動しているようにも見えませんし、何語で会話をしているのやら。それとも実は、ネクトオリビウムをどうにかして、翻訳こんにゃく級の大発明がされていたりするのでしょうか?


話を戻して。ちょっとゴタゴタしたとはいえ、青葉やヒナの話は戦場においては小さな局面に過ぎず、結果としてゾギリアの作戦目的であるルクシオンとブラディオンの強奪は見事に成功したのでした。さすがアルフリード・ガラント。まさか主人公機が両方バッサリと獲られてしまうとは予想してなかったです。これでゾギリアにもカップリング技術が流出ということになるのか。旧型機は危険で使えなさそうですし、青葉たちはなんとかルクシオンらを奪還するか、新型に期待というところですかね。でも、これで新型が強力だったらちょっと都合が良すぎるかな……。