西武の新外国人選手分析 その3

気づけば開幕まで一ヶ月を切り、それどころか20日間ということになりました。しかし西武はひっそりと静かです。キャンプがスローペースだったこともあってか、オープン戦では打線が沈黙中。「開幕に照準」は良いのですが、そのまま照準が通りすぎてしまわないかと心配になりますよ。たまにニュースが出ても中村が脇腹痛とか栗山が違和感とかそんなのばかりで早くも不安感が漂う今日このごろ。「今の時期で良かった」と言える話ならば良いのですが。


さて、新外国人選手分析も忘れた頃の第3弾です。もう実戦でも投げてますが、今季リリーフの中核として期待される投手。


■マイケル・ボウデン
http://www.thebaseballcube.com/players/profile.asp?P=Michael-Bowden


はっきり言って今年、「やってもらわないと困る」レベルの選手だと思ってます。何しろ、ただでさえ弱いブルペンから涌井とサファテが抜けちゃいましたからね。伊原監督の構想としては、涌井の穴をリリーフ転向の十亀で埋めて、サファテの穴をこのボウデンで埋めるということでしょう(あれ、埋めただけで補強になってないような……)。


アメリカでの数字を見ると、メジャーでも100試合以上に登板して防御率4.50。さほど良くはありませんが、壊滅的というほど悪くもありません。サファテがメジャーで4.54とほぼ一緒。ファルケンボーグに至っては5.57であることを見ますに、十分に及第点と言えましょう。また、注目すべきは昨年3Aで18回2/3を投げて28三振を奪っていること。与四球も3と少なく、つまりK/BBは10近くということになりますね。こちらも大きく期待の持てる数字です。まだ28歳と若く、本人も日本でのプレーに意欲を見せているようで、これもプラス要素。


いずれにせよ、ボウデンがセットアッパーかクローザーでバリバリと活躍してくれないことには、今年の西武の上位確保はかなり難しくなることでしょう。オープン戦では現状イマイチのようですが、これから本領発揮してくれるものと見込んでおりますよ。



新外国人選手分析第1回:コーディ・ランサム
新外国人選手分析第2回:グレッグ・レイノルズ