キルラキル 第18話「夜へ急ぐ人」

いやあ、すごい。当初からハイテンションと勢いのあるアクションに魅せられっぱなしの本作ですが、2クール目に入ってからは衰えるどころかさらに加速。広がる世界設定に圧倒されます。


「服」にやたらこだわった作品だとは思ってましたが、人が服を選んだのではなく、服が人を選び進化させてきたのだという驚きの設定。まさか生命繊維がそこまでSF的で上位種能力な存在だったとは。


一方で、服に支配されることを憎み、5歳の時から母親への叛逆を誓っていたという皐月。本能寺学園という名前そのものがこの裏切りの伏線だったとは、遺憾ながらさっぱり気づいておりませんでした。父親も、あの羅暁の夫というのは偉いストレスが溜まりそうですが、その後どうなったのでしょうか……。出てこないところを見ると、死んだか、殺されたかでしょうかねえ(それとも、纒博士が彼のその後の姿なのでしょうか? ずいぶん違う感じですが)。


その叛逆の決意を実現すべく積み重ねてきた努力も見事ですが、彼女を支持する仲間を多く手に入れたというのも、並々ならぬ信奉と言えましょう。普通だったら裏切りや内通が出そうなものですが、羅暁はまったく気づいてなかったようですからね。幹部のみならず、一般生徒にまで忠誠を誓わせていたのがすごい。もっとも、どんなに忠誠があってもモブ生徒は不憫な扱いになってしまうのが本作ですが。


長々と喋ってないでもっと攻撃してれば良かったのにというのは置いといて、圧倒的な羅暁の力の前に、皐月は純潔を奪われボロボロになってしまいます。皐月でも太刀打ち出来ないとは、こうなった今こそ主人公の出番だ、というところで、衝撃の事実がまたまた明らかに。流子が羅暁の娘!? てことは皐月の妹? ということで冒頭の繰り返しになりますが、いやあ、すごいですね、この作品。